愛鳥センターとは、1.野生鳥獣に関する知識を深めて、知ってもらう、2.傷ついた野生鳥獣の保護・治療を行い自然に帰す、施設です。新発田市(旧紫雲寺町)の新潟県立紫雲寺記念公園内にあります。(入場自由・無料)
展示室のトキ(模型です。。。)もう少ししたら剥製が展示されるそうです。
バードカービング(木彫りで作られた鳥)とっても細かく、本物みたいです!
普及啓発では、自然観察会(探鳥会・ナイトウォークなど)や巣箱づくり、写真展などたくさんのイベントを開催しています。
新潟県内では、37校ある愛鳥モデル校の先生への双眼鏡の使い方や鳥を見るコツなど、研修会も実施しているそうです。「愛鳥モデル校」は初めて聞きましたが、野鳥を親しむことを目的に小中学校を指定しているんですよ。
翼の構造の違いをさわって体感できます!
印象的な一言は、「野鳥の話しから新潟の自然の豊かさを知ってもらう」
新潟はとても自然が豊かで良いところですが、なかなかそのように感じてもらえないときもあるので、共感しました。
イラスト入りの鳥情報!
野生鳥獣の救護について、獣医の方からお話しいただきました!
平成24年度の傷病鳥獣の保護収容数は、105種517羽頭。そのうち、自然復帰の割合は35%で低く感じられるかもしれないですが、野生の生きものを取り扱っているため、決して低くはない数値なんです!
傷病鳥獣救護棟そばで治療について解説いただきました
収容数の多い鳥は、民家近くに生息しています。(人間に見つかる確立が高いから)ただ、巣立ちの時期(初夏)に、巣の近くで落ちているヒナを見かけても「そのまま」にしてくださいね!親鳥が近くから見守っていることが多いです。詳しくはこちらの「ヒナを拾わないで! 」を見てください。
飼育舎のハヤブサ(ケガで自然に帰すことができなくなった鳥獣を見ることができます)
イヌワシは、過去に数羽治療。ワシやタカなどは、山の中に生息していて本来であれば見ることが少ないが、鳥好きの人達がどこに巣をつくるか、活動するかを把握しているため、巣立ちに失敗して運ばれてきたことがあるそうです。
他にも、オオミズナギトリが毎年短期間にまとまって運ばれたり、コハクチョウも毎年運ばれるそうです。
飼育舎のオオハクチョウ
鳥獣が運ばれてくる一番の原因は、衝突などの事故(全体の32%)。
渡りの鳥が都市部を通過するときに、ガラスでできた高い建物や車にぶつかってしまうことも多いそうです。そのまま、死んでしまうケースもあるそうです。ハクチョウで一番多いのは、電線にぶつかって、翼の骨を折ってしまうこと。
いずれも人間の生活と鳥類のケガの原因は、密接に関わっていますね。
飼育舎の鳥獣について、特徴や経緯などをご説明いただきました
獣医の方から、「将来、野生動物に関わる仕事をしたいなら、学校で学んだ内容だけでは足りず、幅広い全体的なことが必要になることが多い。視野を広く持つ、生態学的な視点で考える」など、学生にとって参考になるアドバイスをいただきました。
将来、県庁の林業職になった場合、鳥獣保護に関わる機会もあります。野生動物保護を考えるきっかけなる施設ですので、ぜひ皆さんも行ってみてくださいね。bunaでした~。
新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里HP