しだれ桜

 4月29日の福島調査の話.ちょうど桜が満開の時期でした.調査地付近はしだれ桜が有名で,たまたま通りすがりの「延命地蔵のしだれ桜」といわれる最近売り出し始めたばかりのしだれ桜に,お昼の休憩がてら立ち寄りました.露店で仕入れた玉こんにゃくにかぶりつきながら,地元の方とのダジャレ満載の会話にも花を咲かせました.
 おじちゃん曰く,「ここの桜は,ライトアップされた夜がきれいなのだ.目の前の水を張った田んぼの水面に桜が映るのだ.」つまるところ,「夜ここに酒をもって戻って来なさい」というお誘いを受けました.調査疲れを地元の方々と桜を堪能しながら癒すのも,これまた調査の醍醐味.学生たちものりのりで,「夜にまた戻ってきまーす」と堅い契を交わして,調査を続行しました.
 調査でヘロヘロになり,一度は契を反故にしてしまおうとの誘惑もありましたが,ここは最後の力を振り絞り,ホッ◯モッ◯で弁当を,隣のスーパーでビールを調達し,準備万全.
 19時過ぎに到着すると,先ほどまで賑わっていた露店の明かりは落ち,人気は全くありませんでした.あの契はなんだったの.女子学生Hなんか気合い入れて,観桜仕様桜色ご飯の幕の内弁当仕入れてきたのに.きっと思い込みだったんだ.真っ暗な広場の椅子に座って,言葉少なげに弁当を平らげました.かなりシュール.

 しだれ桜はライトアップされていて,おじちゃんの言うとおりすごく綺麗でした.

 暗いし,気温も下がり始めたので,しだれ桜を写真に収めて,早々に移動.地元の話では,近くにもっと有名なしだれ桜があるそうです.期待していた宴会がなかったので,時間もまだ早いし,せっかくなので足を伸ばすことに.
 目的地直前のカーブを曲がると,皆思わず声を上げていました.先ほどの何倍もある巨大な「白いモリゾー」が視界に飛び込んできました.これには感動.この時期しか見ることができない満開の「合戦場のしだれ桜」.宴会なくて良かった.

 露店で仕入れたたこ焼きと餅を片手に私を除いてビールで乾杯!しばし桜を堪能し,宿へ.帰路の山中でいるはずのない人が何人か見えたと女子学生Mが譫言のようにつぶやいており,車内で点呼を取ると1人増えていましたが,調査が過酷であったこともあり,宿に着くとそのまま布団へ.
 キツイ調査もこうしたちょっとした楽しみがあるからやめられないんですよ.